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2006.01.04

世界自然遺産、小笠原諸島を推薦へ

 環境省は、小笠原諸島(東京都小笠原村)を世界遺産(自然遺産)として「国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)」に推薦する方針を決めた。
 同諸島には多様な固有動植物が生息し、世界に類を見ない独特の生態系が維持されている。同省は今月から登録手続き作業に着手、2009年の世界遺産委員会での登録を目指す。登録されれば、国内では屋久島(鹿児島県)、白神山地(青森、秋田県)、知床(北海道)に次ぐ4番目の世界自然遺産となる。
 小笠原諸島は、東京都心の南約1000キロ・メートルに位置する亜熱帯の海洋島。約2000人が住む父島を中心とする父島列島をはじめ、母島列島、聟島(むこじま)列島などの30余の島々からなる。
 海底火山が隆起してできた同諸島は、大陸と陸続きになったことがないため、生物は独自の進化を遂げた。オガサワラオオコウモリやオガサワラトカゲなどの固有動物、ムニンノボタン、シロテツなどの固有植物が特異な生態系を形成、陸地全体の約6割(6099ヘクタール)が国立公園に指定されている。同省は今後、世界遺産の推薦エリアを決定する。
(2006年1月4日8時11分 読売新聞)

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