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2005.08.26

つらつらと

この前の上京は仕事で、東京を中心に、八丈島、山梨県南アルプス市、北海道札幌に行きました。それぞれの間に1~2日のお休みがありましたが、ひとつ終わったら次の準備という感じでのんびりできず、また、台風が来ていたり、ものすごく暑かったりと、ほとんど出歩きもしませんでした。
前にもお話しましたが、小笠原には映画館がありません。今回の上京中の唯一の買い物で、たまたま手にしたDVD「いま、会いにゆきます」。はまりました。かつて映画館で観て、人目を憚り涙した「火垂るの墓」や「ダンサーインザダーク」程に。早速、原作本を買い求め一気に読みきりました。こちらもいい。かつて、TVドラマにはまり原作本を読んだものの、ドラマのイメージを払拭できず、ちょっと失望した「世界の中心で、愛をさけぶ」の失敗に注意して熟読しました。
この邂逅から1ヶ月。DVDを2回観て、原作を1回読みました。今まで出会っても、まだ読んでいない本や、聴いていないCD、観ていないDVDを考えれば、快挙であり、はまり具合も伺えます。
小説には、当初に完璧な設計図を作り、それをもとに物語を展開し終熄させる秀才型と、設計図らしき枠を作らず物語を書き綴っていって、それが小説として完成してしまうという天才型という2パターンあるそうです。
前者であれば、「いま、会いにゆきます」という台詞からストリーを構築し(またはストーリーを構築する段階で「いま、会いにゆきます」という台詞が浮かんだ?)、出演者・背景を設定し、組み上げていく、といった感じでしょうか。恐ろしいのは後者で、ぼんやりと浮かんだストーリーをつらつら書き進め、最後に「いま、会いにゆきます」なんて台詞が浮かんで、結んだ、ということであれば、鳥肌の立つ思いです。
でも、よくもまあこんなストーリーを考えかたちにできるもんだと、考えることはできるかも、でも絶対かたちにはできそうもない私は、感心させられます。
また、この原作を読んで、脚本し、映像化できるって言うのもすごい才能です。オリジナルをどれだけ再現できるかという作品と対を成し、映画監督の「作品」という風になる所以でしょう。ところで、映画で舞台となった池(湖?)をみて、「火垂るの墓」を思い出したのは、私だけ?

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